フィリピン留学中の出会い、変わる価値観

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3ヶ月のフィリピン留学を一言で言うと。

「やりたいことをやりなさい。」よく耳にするこの言葉に本気で向きあった留学

です。思い切って銀行を辞め留学に行ってもなお、自分のキャリアを心配していた僕が、周りの目をきにせず「やりたいことをやろう」と本気思えるようになり、将来への不安が一切なくなりました。

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こんにちは、トムです!

2025年春、僕は2年勤めた銀行員を辞め、フィリピン留学に3ヶ月行きました。

英語とは全く無縁だった銀行員が留学に行くことになった経緯はこちらの記事を見てください!また、留学前はTOEIC715点だった僕が3ヶ月でどれほど英語力が伸びたのかは、こちらの記事をぜひみてください!

はじめに

留学の目的は明確なものではありませんでした。

ただ、英語を使って世界中の人と関わりたい、世界を知りたい、将来は英語を使った仕事がしたいと思っていました。しかし、業界や職業を決められるほどの自己分析はしておらず、職を選べるような英語力もありませんでした。そのため、転職先を見つけずに銀行を辞め、やりたいことは留学中に見つけようと思っていました。

こう書くと、僕は後先考えず突っ込む行動力のある人、と思われるかもしれませんが、決してそうではなく、むしろoverthinker=”考えすぎる人”です。留学を決心するまで、人生に迷った人が見るようなyoutubeを見漁り、無理矢理自分を奮い立たせていました。

留学が確定してからも留学中も、帰国後のキャリアをうじうじと心配していました。

帰国後のキャリアというのは、1つの会社で9時~17時で定年まで働き、30歳前後で結婚をし家庭を持ち、老後は不足ない貯蓄と年金で暮らすという、そこそこ幸せな生活を意味します。

銀行員だった僕の周りには、それが普通と考える人しかいませんでしたし、僕もその考え方になっていました。

銀行で特別なスキルを身につける前に仕事を辞め、留学に行く。これは僕の周りには前例がないことでした。

本当にこれでよかったのか…

自分は何がやりたいのか…

心の片隅にあった消えないこれらの悩みが、フィリピンでいろいろな人に出会うことで徐々に消えていくのです。

フィリピンでの出会い

3ヶ月でいったいどれほど多くの人に出会い、背中を押してもらったでしょうか。数えきれません。

その中で、僕の価値観を大きく変えてくれた人を何人か紹介します。

①同世代の留学生

語学学校にいる学生の大半は、大学生と25歳前後の若者でした。大学生は休学または長期休みを利用して、後者の若者達はほとんどが2~3年勤めた会社をきっぱり辞め、今後のワーホリに向けて英語力を伸ばそうとしている人でした。

“2~3年社会を経験した20代半ばって、人生についていろいろ考える時期なんだな

似たような人が自分以外にたくさんいて安心するとともに、彼らのフットワークの軽さにかなり驚きました。帰国後のキャリアを一切心配せず、ワーホリの年齢制限が来る前に目いっぱい海外生活を楽しみたいと言っていました…

“あれ、もしかして将来のキャリアってそれほど心配しなくてもいいの…?

四国の田舎で育ってきた僕は、彼らの話を聞いて自分がこれまで狭い場所で生きてきたんだなと思いました。

②世界一周を経験したルームメイト

次は、製造業で5年近く働いた後、2年近くかけ世界一周を達成した29歳の日本人のルームメイトです。それでも英語は身に付かなかったとフィリピン留学に来て、その後はワーホリに行きました。彼とは山登りや映画、音楽の趣味が合い、すぐに仲良くなりました。旅における節約の方法に精通しており、チケットを安く取る方法や、おすすめのクレジットカード等を教えてもらいました。誰にでも話しかけられる明るい雰囲気がある一方、細やかな気遣いのできる思いやりのある人でした。

そんな彼の言葉で印象に残ったものがあります。

「本当に気の合う人は、いつか巡り会う様に運命で決まってると思うんだよね」

素敵ですよね。それ以降、僕は海外で出会ういろんな人との”出会い”にしっかりと目を向けるようになりました。

もう一つの言葉は、専門スキルを身につけないまま仕事を辞めてしまった僕の今後のキャリアを相談したときです。

「知らない国で自分1人の力で生き抜いていく力は、今後日本でも必要とされると思う」

彼は以前会社の人事を担当していたわけではありません。しかし、多くを経験し、多く人生について考えてきたであろう彼の言葉は、借り物ではなく、自分の言葉だということが伝わってきて、説得力がありました。確かに、転職、副業、フリーランス…といった選択肢が当たり前になる中で、自分の足で立つ力は必要だと感じます。

さらに、AI・気候変動・グローバル化など、変化が激しい時代では、「前例に従っていれば正解」という考えが通用しにくいでしょう。

“自分は何がやりたいのか”

この問いの答えとして、僕は貿易会社やメーカー、旅行会社などの“仕事”という選択肢しかないと思っていましたが、この考え方はとても日本人的だなと自分で思いました。とりあえず今は、“海外で生活すること”や”世界を知ること”だと胸を張って言えます。お金はきっと後からついてくる!!

ちなみに、彼はワーホリ後は民泊を始めるそうです。

③自営業の元気な38歳

フィリピン留学も残り1ヶ月というところで、中国語がネイティブレベルのマッチョの日本人のおっさん(38歳)に出会いました。彼は台湾の旅行代理店で約7年働き、退職して日本で自営業をしていました。事業内容は、中国の富裕層向けに、中国語対応がない旅館やレストランの予約を代行して行うというもの。彼は語学学校でもパソコン1台で仕事をしながら英語を学んでいました。

他にも、中国人向け日本語教師、TikTokやブログ、thredsで情報発信をして、アフィリエイトでお金を稼いでいました。常にビジネスチャンスを探しており、語学学校近くの空きスペースで日本製の缶詰を売ったら絶対もうける!と言っていました。

授業中やグループの中ではとてつもなく喋る彼ですが、1人の時間がかなり重要らしく、いつもは1人でご飯を食べたり自習をしたりしていました。また、自称おっさんなので体力が無くなる夜10時になると、急に切り替えて自分の部屋に帰って寝ます。

とにかくユニークな魅力のある人でした。他人の目を気にせずやりたいことをやり、さらに結果を出している。。。こんな風になりたいな、と久しぶりに思いました。

「若いうちにやりたいことはやっとけ」

「金を稼ぐ方法なんていくらでもある。会社で働くのがすべてじゃない」

彼の言葉はよく響きました。そして、フィリピン最後の1か月でようやく、完全に悩みが消えました。

しばらく海外に住んで世界を知ろう!!

価値観の変化

まとめるとこんな感じ。

英語を学んで世界を知りたいから、仕事辞めて留学行こう。

→でも将来やりたいことはなく、帰国後のキャリア心配。

→もしかして自分は将来の事を重く考えすぎている?

→"やりたいこと"は仕事である必要は無い。

→海外で1人でなんとか生きていくスキルは大事。

→若いうちにやりたいことをやることが大事。

→しばらくワーホリビザで海外生活を楽しもう!!

さいごに

いかがでしたでしょうか。フィリピン留学中の僕の内面の変化をありのままに書きました。

まだまだ若いと思われるでしょう。

でも、僕は今自分の将来に最高にワクワクしているんです。

こんな感覚これまではまったくありませんでした。中途半端に良い大学を出て、堅実な仕事についてしまったせいで、”こう生きるべき”、”こういうキャリアを歩むべき”といった周囲と比較するような考え方になっていましたが、完全に払拭できました。

“やりたいことをやりなさい”

よく耳にするこの言葉を、真に理解できた気がします。

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